ハコオンナ

最近、ボードゲーム界隈を賑わせてるホラーボードゲーム『ハコオンナ』
先日遊ぶことが出来たのでプレイログを書いとこうと思う。

『ハコオンナ』は、山道に佇む不気味な洋館を訪れた訪問者を次々と恐怖が襲ってくるというホラー仕立てのボードゲームです。
プレイヤーは複数の訪問者と一人のハコオンナ役に分かれてお互いの勝利条件を満たすために屋敷内を駆け回ります。

訪問者側の勝利条件は【イキノコル】こと
・恐怖の元凶ハコオンナを弱点の武器で撃退する
・生前の思い出の品【メリーさん人形】をハコオンナの亡骸に捧げて成仏させる
・鍵付きの脱出口から逃げる
上記の3種類の方法でイキノコレたら勝ち。

ハコオンナ側は訪問者全員と【オトモダチ】になること(全滅)を狙います。 

訪問者は屋敷の各部屋に置かれた物陰チップを捲ることで、撃退や脱出に必要になってくるアイテムやヒントを探します。
でも、中にはハコオンナの凶悪なチカラを開放させてしまう手記やハコオンナ自体が潜んでいることがあります。
ハコオンナを見てしまったら即死してハコオンナのオトモダチ【ハコビト】となって、今まで仲間だった訪問者をハコオンナ側に引きずり込もうとします。

訪問者の行動は【物音チップ】という木製のチップを不安定なタイルの上に積み上げるのを成功させたら行えます。バランスゲームの要素も入ってるわけですね。
物音チップを崩してしまったらハコオンナの行動になります。
ハコオンナは箱から箱へ移動して訪問者に自分がいる箱を開けてもらうよう仕向けます。

ハコオンナはとても面白いボドゲです。より詳しいルールやレビューは他サイト様をご参照下さい。←『ノーダイス!ノーライフ!』方式


【今回のプレイログ】
『訪問者』
おーつぼ・・・リーダー的存在、意外とビビりなところがあるが勢いと口数で乗り切るのを得意としている。手先は鬼のように器用で物音を立てることはない。
ディアス・・・一匹狼、単独行動を好むためホラー映画のお約束として真っ先に死ぬタイプ。
ミキティ・・・頭脳派で慎重派。残念なことに不器用なので、かなりの確率で物音を立ててしまう。
神宮寺・・・探偵、以前ハコオンナの屋敷から生還した経験がある。今回は屋敷に入る前に謎の死を遂げる。これもハコオンナのチカラなのか…
ヨースケ・・・死亡した探偵の代わりに参加。バランスタイプ、理詰めで大胆に屋敷を探索していく。メンタル面で少し不安があり、煽られると理論が崩れて自滅してしまうことも。

『ハコオンナ』
わし・・・ミンナトオトモダチニナルヨ


…山道をドライブ中に濃霧に遭ったおーつぼ一行、進むことも戻ることもままならず立ち往生してしまう。
車内で霧が晴れるのを待つことにしようと思ったその時、一行の前に薄明かりの灯る洋館が霧の中から不意に現れた(ように見えた)
「ちょうどいい、疲れてるし少し休ませてもらおうか」そう言って一行は洋館に足を踏み入れる。
そこがハコオンナの屋敷とは知らずに…


屋敷に着く前に怪死した探偵神宮寺の代わりに、たまたま近くをジョギングしていたヨースケを加えた一行は屋敷に入る。その瞬間!玄関ドアはバタン!と音を立て勢いよく閉まった。
「なんだこれ!?」焦ったディアスがドアを開けようとするが何をやっても開かない。
不安な気持ちを抱えたまま一階ホールで佇む一行は以前の訪問者の手記を見つける。
「ハコオンナの屋敷?」

とりあえず何か手掛かりを探そうと一階を探索し始める一行。
しかし、ミキティが物音を立てるたびに遠くからだんだん声が近付いてくるような気がしてくる。
もともと単独行動を好むディアスが、何度も物音を立てるミキティに愛想を尽かし「お前らとはやってられん!俺は一人で二階を調べてくる。」と、一人で二階へ上がって行く。
ディアスの姿が二階へ消えてすぐに
「ギャーーァァァァァ!!!」
響き渡るディアスの断末魔の叫び。
ハコオンナを見て最初の犠牲者となってしまったディアスは生前の記憶を残したままハコオンナに従属するハコビトとなって、生前の仲間をこちら側に引きずり込もうと行動を始める。

ディアスの悲鳴を聞いて恐ろしくなった訪問者達は、なるべく動かずに玄関ホールでじっとして救助が来るのを待つのが一番安全と考えた。
しかし、何もしなくても嫌な雰囲気はどんどん近くなっていく…

陽気な調子で仲間を励ましていたおーつぼの頭に、聞いたことのない女の声が響いて聞こえてくる。
(ココヲアケテ…)
「嫌だ、開けたくない!俺は開けたくないんや!助けてくれー!!」
抗おうにも抗えない不思議なチカラで、おーつぼはそこにある箱を開けてしまう…


第二のハコビトとなったおーつぼはディアスとともに元仲間に囁きかける。
「…ここは居心地いいよ〜…」
「…早く楽になればいいのに…

執拗な囁き攻撃に、普段は冷静なヨースケはイライラと恐怖が頂点に達し、不用意に物音を立ててしまう。
「ウシロニイルョ」

「あああああ…」

ハコオンナの弱点を持ったままハコビトになってしまったヨースケ。
出口をふさぐおーつぼ。
この時点でメリーさん人形の場所もハコオンナの亡骸の場所も分からない1人残されたミキティは絶望するしかなかった。

「ミンナトモダチニナッタヨ…」
「デモ、スグニウゴカナクナッテツマンナイ…」
「アタラシイトモダチ、マタキテホシイナ…」

所要時間・・・インスト込み2時間