第42回 大人のボードゲーム部 部活動報告

【日時】9月4日(金)20:00〜翌朝6:00
【場所】いつもの部室
【参加部員】
まえだ
しんさん←新入部員!
ヨースケさん
たなやんさん
フさん
ハイライフさん
風呂陸さん
宮野さん
ディアスさん

【練習したゲーム】

『マスターフォックス

子供大好き手探りゲーム。
8種類の木製コマの中から、お題となる3種類のコマを目隠しして掴み取る。
コマは微妙に大きさと形が違ってて、目隠ししたら案外とわからない。
目隠し用のお面が可愛い。


『Swivel(スウィベル)』

2対2のタッグ戦ピン倒し。
写真のように対角線上に立ち、腰を巧みに動かして自分達の色のピンを先に全部倒すと勝ち。
終わったあとは息が切れるくらい激しい。


『ぼくとわたしと夏休み』

Mobゲームズのゲーム作りワークショップで生まれたゲームの試作品。
男女(キャラ設定)に分かれて、週ごとに予定を組んでいく。
楽しいイベントに多く参加すれば満喫度が上がるけど、夏休みの宿題を1つでも残しているとゲーム終了時に死ぬ。
イベントは一緒に行く性別や人数によって点数が変わり、所要日数も変わってくる。
まだ調整中だったけど、ワークショップでの短い時間に作られたとは思えない完成度。完成が楽しみ。


『バルーンチャレンジ』

高天原たなやんさん→現COLON ARC (コロンアーク)の、秋のゲームマーケットで販売予定の新作カードゲーム。
自分の手札から場にカードを出していき、ここ!ってところでパスする。
全員がパスをしたら場に出たカード枚数と手札の数字を合計を比べて、場のカード枚数と同じか少なかったら手札合計分得点。
多かったらバーストして0点。
5ラウンドやって得点の多い人の勝ち。
早くパスしたり、場の数と同じだとボーナスが付いたりする。
文章で書くとよーわからんかもしれんけど、やることは
・どのカードを出すか
・どのタイミングでパスするか
の2つだけなのに、ゲー吐くくらい悩まし楽しい!天才の所業やで…
『かわさきみな』さんのイラストも可愛いし、秋ゲムマのマストバイ!です。


『メイクンブレイク・パーティー

メイクンブレイクの発生品。
2人一組になって次々にお題のとおりブロックを積み上げていく。
完成したカード枚数により盤上を進んでいき、止まったマスの指示に従ってやることが変わってくる。
お題カードを見てブロックで形作ってパートナーに当ててもらうゲームや、目隠しして積み上げるゲームなど、盛り上がる要素が増えててみんなで楽しめる。


沖ノ島ノ財宝』(超長くなりました)

【主演】
たなやん
風呂陸
宮野
ディアス

ヨースケ

ゲームマスター
まえだ

〜時は1970年、高度経済成長まっただ中の日本は大阪万博が開催され、誰もが輝かしい未希に希望を抱いていた。

…そんな希望に満ちた者達とは対照的に、どこか影があるような6人が、とある港町のいつもの居酒屋で安酒を飲みながら、いつものようにボードゲームの話や過去の栄光話や武勇伝やくだらない愚痴を言い合っていた。

そこへ…こんな寂れた居酒屋に似つかわしくないスーツに山高帽の初老の男が入ってきてカウンターへ腰掛ける。

狭い居酒屋なので、普段見ない人間が入ってきたらすぐにわかる。
6人はカウンターに座った男を少し気にしたが、すぐに談笑に戻った。
しばらくして、初老の男が「わしも話に混ぜてもらえんかね?」と近づいてきた。

男はトミモトと名乗り「わしのことはTTBと呼んでくれ」と言い、なにやら怪しげな古地図を6人の前に広げた。

TTB「この沖ノ島に旧日本軍の隠し財宝が眠っているという話を聞いたことはあるか?
わしはある手がかりを掴み、この話が真実だという確証を得た。
だが、わし1人では少々手間取ることになる。
もし、お前たちが手伝う気になれば、財宝は山分けにしようと思うが、どうだ?
来る気があるなら明日の早朝に港まで来てくれ。」

いかにも怪しげで普通なら断るような与太話だったが、落ちぶれてこの寂れた港町に流れ着いた6人に、TTBの話は千載一遇のチャンスに聞こえた。
迷うことは何もない。
翌朝、誰一人欠けることなく港に集まった。
思い思いの道具を手にして…


プロローグが長くなったけど、『いろはことば』で有名なサイタニヤのTRPG風協力ゲーム『沖ノ島ノ財宝』です。

プレイヤーは7日間という限られた期間で、仲間と協力しながら無人島である沖ノ島を探索し、財宝を手に入れて無事に島から脱出するのが目的です。

プレイヤーは色々な道具や何故か急に身につけた特殊能力などを駆使して、様々な「脅威」と戦うことになります。

この道具や特殊能力をゲーム開始前に各プレイヤーが10個、自由に白紙のカードに書きます。
一応ルールとして
・自分1人で持てないものやボートに積み込めない物(自動車や戦車、ミサイルなど)
・人格があるものや現実や架空のキャラクター(ドラえもんとか)
・文章で説明が入ったもの(絶対に壊れない武器、常に水が溢れる水筒とか)
・意味不明なもの
以上は持ち込みNGとなり見つけたらその場でゲーム外に処分されます。

今回は6人プレイだったので、合計60枚の効果カードが全員の持ち物として扱われます(プロローグが終わった後に6枚は失われるけど)
この効果カードは手札であると同時に全員のライフポイントでもあります。
この効果カードのデッキ(山札)が手札補充などで3回空になったらゲームオーバー(死ぬ)になります。

島での1日は朝、昼、夜の3ターンになっていて、7日目の夜(21ターン目)までに財宝を見つけて島を脱出出来なかったらゲームオーバー(死ぬ)です。

1ターンの行動は
・移動or休憩
・移動後にイベントカードの効果発動
・移動後の場所でイベント発生
・手札補充
という流れです。
休憩したら使用済みカードがプレイヤー人数×2枚分デッキに戻ります(ライフ回復)
イベントカードや場所でのイベントで様々な「脅威」と戦うことによって、財宝の情報を得たり脱出経路の情報を得たりします。
脅威が出現したら、それに対して各自が手札から最適な効果カードを出して立ち向かいます。
ここで有効なカードが手札にあればいいのですが、ゲーム側で用意されてるものじゃなく自分達で書いたものなので、中には「何でこんなもん持って来とるんじゃ!」ってものを書いた人もいるでしょう。
そんなクソの役にも立たなそうなものでも、何とか使い道を考えて脅威に対抗してください。
この辺りの無理やりこじつけ感が『キャット&チョコレート』に少し似てます。
※制作はこちらの方が早かったのでパクりじゃありません。

脅威には「脅威値」が設定されていて、効果カードに設定されているダイス数の合計が脅威値を上回れば成功で、財宝の情報などを得られるかもしれません。
失敗したら脅威によってはライフポイントにダメージを負ったりします。(効果カード山札が減る)

そうして、脅威と戦ったり休憩をしながら島を探索して財宝の在り処を突き止めたら、次は脱出経路の確保です。
まだ言ってない場所に行ったりして情報を集めて、無事に脱出出来たらゲームクリアー、ハッピーエンドです。

【今回のプレイ記】

〜船の沈没で命からがら島にたどり着いた6人とTTBは失った食料や水を何とか確保し、財宝の情報を探すために島内を探索することにした。
楠森で熊に遭遇したり、古びた民家で貴重な情報を得たり。
そして立ち寄った「とと岬」を探索中、6メートルはある人食いザメの襲撃を受けて危うく全滅しそうになったけど、奇跡的な効果カードの使い道により、なんとか無事に生還する。
…1人、ディアスが精神に大きな傷を負ってしまったが。

一行は再び財宝の情報を集めるために旧日本軍駐屯地にたどり着く。
そこで待ち受けていた旧日本軍の秘密兵器を無事に倒した一同は、ついに財宝の在り処を突き止める。
先ほど倒した旧日本軍の秘密兵器はやはり財宝を守っていたのだ。
部屋を隅々まで調べると地下への隠し階段が見つかった。
階段を降りていくと、そこには眩いばかりの輝きを放つ金塊の山が!
しかし、金塊にたどり着くには厄介な障壁が待ち構えていた。
旧日本軍が開発した素材不明の透明な壁、そして透明な壁の先には岸壁に備え付けられた無数の機関銃。
6人は知恵を絞り、手にした様々なアイテムや特殊能力でこの困難な状況を打破し、見事金塊を入手することに成功!
あとは島を脱出するだけだが、彼らの乗ってきた船は海に沈んでしまった。
財宝を手にしたものの、どこに向かっていいのかわからない6人は島内の行ったことのない場所へ情報収集に向かう。
刻々と迫りくるタイムリミット…
そして、ついに脱出経路が判明する。
この島に上陸しようとしている船が山の上から見えたのだ!
あの船を奪えば何とか帰れる!

そして、船が停まったその場所はまたしてもあの「とと岬」
運命のいたずらに、リーダーのたなやんは「フッ」と笑った。
最後の脅威を前に6人の心は1つになるはずだった。
あの最初の「とと岬」で起こった忌まわしい惨劇さえ無ければ…


諸事情により詳しくは書きませんが、プレイ中は腹がよじ切れるほど笑いました。
よく知った仲間と遊ぶと確実に楽しい!

欠点はプレイ時間が冗長なこと。
TRPGのような成長要素があれば長時間プレイも問題ないかもしれないけど、脅威に対して手持ちの効果カードで何とかするという大喜利的なシステムだと、2時間は重く感じる。
効果カードは一巡目は楽しめるけど、二巡目以降は使い道が固定されたりと少しマンネリ化してくる。
移動とダイスロールもプレイ感を重くさせてる一因だと思う。

とは言え、プレイ中はほんとによく笑って財宝探索を楽しめたのも事実です。
なかなか貴重なゲームが遊べて良かった。


【感想】
沖ノ島が長くなりすぎた〜
それだけ面白かったということでもあります。
今回は、たなやんさんとハイライフさんのエッセン行き壮行会ということで急遽日程を決めたので人数は少なめ。
過去のエッセン話を聞けたりして楽しかったです。
参加してくれた部員の皆様おつかれさまでした。