スパイフォール

先日の金沢ボードゲームマーケットで『Hemz Universal Games』から日本語版が先行発売された、ロシア発の会話重視の正体隠匿ゲーム。

会話で正体隠匿と書くと「人狼」が真っ先に思い浮かぶけど、スパイフォールのほうが人狼よりとっつきやすくてボードゲーム初心者でも楽しめると思った。

まず、得点以外のルール説明が簡単なのがいい。
・スパイ以外のプレイヤーは会話からスパイを探し出す
・スパイのプレイヤーは会話からロケーション(場所)を特定する
・制限時間内に、スタートプレイヤーから順番に誰か1人指名して何か1つのことについて質問する
★途中脱落無し!

大雑把なルールはこんな感じ。

具体的には、プレイヤーはとある場所にいる人物になるんじゃけど、その中に必ず1人スパイが混じってる。
スパイだけは場所がわからないので、他のプレイヤーの会話をヒントに場所を特定しようとする。
スパイ以外のプレイヤーはスパイを探し出すのが目的。
場所はわかってるけど、迂闊なことを喋ったらスパイにバレる可能性があるので慎重に、でもあまり的外れな質問や答えを言うと怪しまれる。
このへんのバランスが絶妙!
会話と言ってもフリートークじゃなく、1人誰かを指名して1つの質問をして、それに答えるだけなので会話が苦手な人でも何とかなる。

でも賢い人は有利かも。
デスノートで、Lがキラに仕掛けた会話での腹の探り合いのような。

得点は制限時間が過ぎてスパイのプレイヤーを特定できたら、スパイ以外が1点獲得。
スパイが特定されなかったら、スパイが2点獲得。(スパイが不利なので成功時は得点は高くなってるのかな)
時間内にスパイを特定したり、スパイが場所を特定したら、それぞれボーナス点がもらえる。
規定数のラウンドをやって、1番得点の多いプレイヤーの勝ち。

コンポーネントはこんなの


大量のロケーションカードと各ロケーションに1枚入るスパイカード、とジップロック



これがスパイカード。
場所も他の人物も何もわからないところに放り込まれるって大変じゃな。
例えるなら全然知らない同窓会に紛れ込んで話するようなもんか。


ロケーションは30種類。
若干じゃけと、日本人には馴染みの無い場所があるので、適当に名称変更してもいいと思う。
それぞれのロケーションカードには、その場所に必要な役が書かれてるので、スパイ以外はバレないように役になりきってもいい。


以下、遊んだ人の感想

【ファミーリエ代表 よっしー】
人狼みたいに脱落がないし、最低でも1問1答なので、必ず話す機会が与えられて、ああいうゲームで話の輪に入るのが苦手でも言葉を発することができるのがいい。

ちなみに、あのゲーム3ラウンドで終わりだったけど、もっと遊びたいというみんなの意見で5ラウンドやったw
ただ、点数のつけ方がチョット曖昧かな?
でも雰囲気や会話を楽しむゲームだしあんまり気にならなかったw
楽しいゲームでした
90点!」

【ジョイントグループ総帥 じゅうじん・おーつぼ】
「ワードウルフとフリーズの欠点を省き、長所を伸ばした感じ。人狼好きには間違いなく オススメ。
ノリの良い人とプレイしたい、素晴らしい作品」


【岬町のボドゲ好き系女子 しんさん】
「正体隠匿系ってあんまり遊ぶ機会なかったんですけど、楽しかったです!
特にスパイフォールは与えられた役がそれぞれ違うから、似たような発言ばっかりにならんで、話し合い聞いてるだけでも楽しかったっす!
正体隠匿系って、会話の内容が誰が犯人かに焦点が置かれるからギスギスしちゃうイメージあるんですけど、これは日常会話?の中で探っていく感じやったので、特有のギスギス感があまり無かった気がします。

私、スパイじゃないです。ウェーイwwwwwwwww」


【子育てお母さんゲーマー rioさん】
「スパイフォール、パーティーゲームで盛り上がりますね♪
5回中3回もスパイに当たってしまって、完全にスパイ目線ですが…舞台が沢山あって、役割が何があるのか皆解らないので、よっぽど的外れな事言わない限り受け取り手が勝手に状況に当てはめてくれるのでいいですね♪
あと盛り上がりすぎて、8分の質問タイムの後に倍以上みんな相談するので、「早く進めて〜(。>﹏<。)」と心の声が…3回も1人で堪え忍ぶのはさすがに疲れましたが、そんな状況も楽しめる方にはスパイ向いてると思います(笑)

舞台と役をもっと身近で解りやすいものにしたら、子供も小学生くらいなら出来るかな?
発売されたら買いたいです〜♪」