学童ボ育へ行ってきた

学童ボ育とは、学童保育の保護者会について来てる子供達にボードゲームを教えて将来ボードゲーマーなるように育てる計画のことです。

うちの子がお世話になってる学童の保護者会にたまに一緒に行って、会議には全く参加せずに子供とボードゲームを遊ぶというおせっかいなことを、この一年半くらいやってます。

わしは無理やりボードゲームをやらせてるわけじゃなくて、子供たちが別の遊びをやってたら興味がこっちに向くまでスマホポチポチやってます。
まあ、1年半もやってたらボードゲーム好きになってくれる子供も多くなってくるので、わしが来たらだいたい食い付いてくるんですけどね。フフフ…

今回、初めて一緒に遊ぶ小学一年生の男の子S君がいて、ちょっと考えさせられるケースだったので記録として書いていきます。


S君が今回初めて遊んだゲームは『ドブル』で、色々なイラストがたくさん描かれてるカードを見比べて同じものを見つける
という、とても簡単なルールで熱くなれるカードゲームで、最初に遊ぶゲームとしてベストだと思っています。
相手はボードゲーム歴3年の5歳のうちの息子。
いい勝負が出来るかなと思ったけど、慣れてる息子にボッコボコに負けてつまらなそうに「やめる」と言い出すS君。

次にS君が興味を示したのが『レオ』


『レオ』はみんなで協力して道中の誘惑に負けないようにレオ君を閉店時間までに床屋に連れて行くという記憶ゲームです。
協力ゲームなので誰かに負けることはないから、これなら楽しく遊べるかな。
一緒に遊ぶのはわしとS君、S君のお姉ちゃんのMちゃん

ルール説明をした後、S君はいまいちピンと来てなかったみたいだったけど、お姉ちゃんは理解してて早くやりたそうだったので不安を残しながらとりあえずスタート。

やはりと言うか…S君は何をしたらいいかわかってないみたいで、お姉ちゃんに「4出して!」「何でもいいから早く出して!」と急かされて言われるままに移動カードを出していく。
結果、1回目で失敗に終わった後に「もうやめる」と興味を失ったS君。
この時はうちの息子がピンチヒッターで入って一応最後まで遊べたので何も言わず。


『ドブル』のときは負けたから楽しくなかったのか、それともゲーム自体が楽しくなかったのかはわからないけど、自信を持ってオススメ出来るゲームだと思ってただけにS君のつまらなそうな顔を見たら少し残念な気持ちになりました。
負けて、悔しい!もう一回!と奮起する子もいれば、S君のように負けてシラケる子もいるということでしょう。

『レオ』の場合はおそらく、お姉ちゃんに急かされて自分で考えて遊べなかったことが原因かと思います。
ただ、S君は遊びたいっていう気持ちが先走りしてわしの説明もあんまり聞いてなかったようにも見えました。
毎回S君の番になると何をしたらいいか分からないって感じだったので、お姉ちゃんがイラッとしたのも分からないでもないし、フォローしきれなかったわしも責任がある。


この日、S君と最後に遊んだのが『スコットランドヤードジュニア』
警察チームと怪盗チームに分かれて鬼ごっこをする、わしの中の最近の鉄板ゲームです。

『ドブル』と『レオ』の経験から、今回はS君がルールを完全に理解するまで何度も何度も実践形式で説明をして、(今回は怪盗Xだったので)毎回捕まらなかったら大げさに一緒に喜んであげました。
ゲーム開始前に時間をかけたこともあって、残念ながら途中時間切れで終わったけど、慣れてきた頃にはS君にも笑顔が出てきて楽しそうに警察から逃げてたのが印象的でした。


最初に書いたように、わしはゲームをやりたくない子供には無理にやらそうとはしません。
今回、ほぼS君に付きっきりだったのはS君がゲームで遊びたいって意思表示をしたからなんです。
これがゲームで遊びたくないっていうなら話は簡単で放っておけばいいんじゃけど、遊びたいって言うからには楽しんでもらわにゃボードゲームおじさんの名が廃る。
幸い、他の子共たちはゲームに慣れてる子が多くて、自分でルール説明をしてくれる子がいたり、最後のスコットランドヤードジュニアで何回も説明を繰り返すのを待ってくれたりしたので、わしもどうやったらS君が楽しめるかじっくり考えられました。


今回のことでS君がボードゲームを少しでも楽しい、また遊びたいと思ってくれたら嬉しいな。
次回以降は、友達と楽しく遊ぶために守らないといけないことをゆっくり教えてあげられたらいいな。