ボ育て本制作日記 

この度『ボ育て』という本を作りました。

まずボ育てって何?ってことで、ボードゲームと子育てを合体させた造語で子供と遊ぶために都合のいい言い訳をするためのボドゲ好きお父さんの苦肉の策なのです。

本を作るきっかけとなったのは、昨年6月にボ育て提唱者のさと(いぬ)さんと飲み会で話す機会があって、帰りの電車の中で「ボ育ての本作りましょうよ!」と、アルコールが入った状態でわしが適当に言ったのが始まりです。

それから共同執筆者として富山のカレー屋さん『タージマハル』の店長、北海道のゲーム製作者ナスケンさん、大阪住まいでボ育て広場にも遊びに来てくれたことのあるよしひささんを加えた5人で本の制作を始めることにしました。

この三人はTwitterで「#ボ育て」タグをよく使ってツイートしてるのを見かけたからです。

5人体制でスタートしたのが2015年8月くらいだったような…記憶が曖昧ですが、とにかくスタートしました。

最初にざっくり決めて、最後まで変わらないテーマとして
ボードゲーム好きなお父さんの奥様でも楽しめる本】
を作りたい!

ボードゲーム好きな人に向けた本は何冊も良い本が出てるので、わしらは対象をボードゲーマーの奥様としました。


子供と遊んでるだけに見られがちなボ育てパパにとって、奥様の了解を得るのはなかなか難しいところだと思いますが、この本が少しでも理解を得られる手助けになれば!と。

あとは、財布を握ってるのは奥様の家庭も多いと思うので、少ない小遣いから毎月ゲームを買っているボ育てパパに少しでも追い風になれば!という願いを込めました。

テーマが決まったことで具体的な紙面作りに入るんですが、この5人の中で本を作った人なんかいるはずもなく右も左も分からん状態でした。

唯一、デザイナーのよしひささんが過去に本のレイアウトをしたとか、しなかったとか聞いたのでそれだけでDTP(分からなかったらGoogle先生に聞いてみよう)を全部任せることになりました。

とりあえず、こういう要素は入れたいってのを各自出してもらって絞ったのが
クロスレビュー
・個人ページ

まず、クロスレビューですが、ボードゲーム初心者と言うか興味ない人にも気になるようなキャッチーなゲームで、現在簡単に入手出来るもの、さらにわしらの5人中3人以上が(子供と一緒に)遊んだことのあるゲームとなると対象が極端に少なくなって15本だけです。ボードゲーム本としては紹介ゲームが少ないけど、これにも狙いがあってのことです。

ボードゲーム始めようと思った人は数が多過ぎて何を買えばいいか分からないということが稀に起こります。
そんな時は『ボ育て』を読んでもらったら厳選した15ゲームの中から子供の年齢によってどれを買えばいいのか一発でわかります。

そして、『ボ育て』だけの特徴を出したいってことで【ボ育てのコツ】という項目があります。
これは実際に子供と遊んだパパ目線からゲームをやる時のコツみたいなものを書いたものです。
少しでも参考になれば…いいな〜


個人ページについては、各々が普段やってるボ育てについて自由に書いていくってことで特に決まったテーマとかは無いです。
他のボードゲーム好きなパパが、子供とどんな感じで接してるのかを見るのはとても楽しいです。


20015年の10月とか11月、このあたりで、デザイナーのよしひささんが表紙とかクロスレビュー紙面を作ってくれていて、出来の良さにゲムマ大阪(2016年2月)に間に合うんじゃね?
と、この時はみんなお気楽に考えていました。

…当然、全く間に合わなかったんですけど。

ゲムマには間に合わなかったけど、次の目標を名古屋ファミリーゲームフェスティバル(2016年6月)に決めて再び作り始めるボ育て委員(いつの間にか名前が付いてた)

なかなか上がってこない原稿にデザイナーのよしひささんのSAN値がどんどん上昇していってるのを知る由もないわし(と、さと(いぬ)さんの無責任2人)は、2016年4月に新たなボ育て委員を勝手に加えてよしひささんが爆発する原因を作りました。

これを後に【第一次よしひさエクスプロージョン】と名付けました。

新たなボ育て委員は、
4月1日にTwitterでボ育て本作ってるってツイートに反応してくれて原稿書きますよ〜って言ってくれた【さとーふぁみりあ】名義でボードゲームを作ってる、さとーとしきさん

『スタンプグラフィティ』や『くだものあつめ』で一躍有名になった福井のちゃがちゃがゲームズjun1sさん

のお二人です。

お二人ともゲーム作りに関わるボ育て経験が豊富で、さらに印刷に関わる知識と経験を持ってることが『ボ育て』のクオリティーアップに繋がりました。

ただ、人数が増えたことで決めないといけないこともなかなか決まらず、話し合いの堂々巡りが続き、よしひささんが2回目の大爆発を起こします。

これを【第二次よしひさエクスプロージョン】と名付けました。


一時は空中分解で企画そのものが無くなるかもしれない危機だったけど、第二次よしひさエクスプロージョンが起こったことで、ボ育て委員全員の意識が高まり完成へ向けて一丸と突き進むきっかけになったのは結果的に見たら良かったのかもしれません。

信頼関係がないと7人もボ育てパパが集まったら制御出来ない!
2016年5月最終週、よしひささんからの「この週で勝負をかけます!」と気合の入った指令が下り、全員ノルマをこなしつつ校正等のチェック作業に勤しみました。


そして、2016年6月13日…この日はプロレスラー三沢光晴が亡くなった日でもあるんですが、天国の三沢が力を貸してくれたのか『ボ育て』は無事印刷が終わり、我が家に届けられました。

落ち込んだりもしたけれど、名古屋ファミリーゲームフェスティバルに間に合って本当に良かった!

一緒に本を作った仲間に最大級の感謝を送ります。


そして、6/19名古屋でこの本を手に取ってくれた方に、素敵なボ育てライフが待っていることを願って。