大いなる文明の曙/メガシヴィライゼーション会報告

【日時】5月15日(日)9:00〜22:00
【参加者】
まえだ
風呂陸
かすみん
いとうさん
carrolさん
わとさん
ディアスさん
カルカッタさん


大いなる文明の曙/メガシヴィライゼーション(以下メガシビ)の魅力を写真と文章で伝えようと思っても、わしの文章力じゃ面白さの10%も伝わらないのを最初に言っとく。

メガシビのコンポーネントには可愛いコマも無けりゃキャッチ―なイラストも無し。
あるのは木製のごついケースと世界地図が描かれた巨大なボードと大量のチット類、膨大な量の図鑑の挿絵のような写実的なイラストのカードの束。
女、子供は相手にしていない武骨さにシビレル!
盤上には大量のチットが入り乱れるので、ウォーシミュレーションゲームに興味ない人が見たらアレルギー反応が出ると思う。

そして運の要素はほぼ無い。交易カードの引きが運と言われたらそうじゃけど、交渉で交換できるので運ゲーとは感じない。


シヴィライゼーションボードゲームだけじゃなく、パソコンゲームや家庭用ゲームといろんなバージョンが出ている人気ゲームで、人類史をなぞりながら文明を発展させる傑作ゲームなので知ってる人は多いと思う。

メガシビも同じように文明を発展させて他国より抜きん出ることが目的のゲームです。

元となるゲームが出たのが20年以上前で、メガになってどうなったかと言うと、マップが広くなってチット&カードが大量に増えて最大18人プレイ対応になりました。

今回の参加者が8名で、メガシビに対するアドシビと呼ばれる旧版でもプレイ人数8人まで対応してるので実際は「メガ」じゃないという少しもやっとした感じになりました。
でも、コンポーネントはメガシビ!メガシビを遊んだんです!


ルールを細々書いていっても本当に面白さが伝わらないので、個人的に面白かったポイントをいくつか書いていきます。


【ルールは意外と難しくない】

見た目で敬遠しそうじゃけど、ルールだけ見たら複雑なシステムが絡まり合う2時間級のゲームと比べても断然メガシビの方が簡単。
自分の手番でやることはチットの移動だけ。
その後の紛争処理は枚数勝負じゃけえ複雑な戦闘システムも無し。
ただし、前の人が移動した後じゃないと、どう動くか決められないので時間はかかる。(ルールで手番が先の人と関係ない地域にある人は同時進行で動かしてもいい)
ただ、後述する技術カードが絡んでくると文明の発展とともに移動や紛争にも影響が出てきて少し複雑になっていきます。


【交易品の交換で災害が回ってくる恐怖】

交易品はレベルが1〜9まであって、それぞれのレベルに2種類ずつあります。
レベル1なら木材と粘土とか。
それを交渉、交換していって同じ種類の交易品が集まると、より高度な文明へと進める技術カードを獲得するためのポイントになります。
交易品獲得のためにはマップ上で都市を建てないといけなくて、都市の数だけレベル1から順に1枚ずつ取ることが出来ます。
※例…都市が4つならレベル1、レベル2、レベル
3,レベル4それぞれ1枚ずつ
交易品の中には各レベルに2枚だけ災害カードという恐ろしいカードが紛れ込んでいます。

これを取って交易フェイズ終了まで手元に持っていると恐ろしいことがおきます。
せっかく作った都市が破壊されたり、自分の都市が対戦相手のものになったり、蛮族が襲来して領地をめちゃくちゃに荒らされたり。
そんな災害カードは交易で誰かに渡してしまいましょう。

交易は最低3枚からの交換で、そのうち2枚の交易品だけは正直に教えないといけない。
つまり1枚は内緒で何を渡してもいいんです。そう、災害カードでもね。
自分が欲しかった交易品が手に入ったと思ったら、おまけでえらいもんが回ってくることが頻繁にあるのが恐ろしいところです。
自分だけ無傷でいられることはほぼありません。なぜなら交易しないと同じ種類の交易品を集めるのは大変だから。


【文明を発展させろ】

メガシビは様々な技術を獲得して文明を発展させていくゲームです。
戦闘がメインのウォーシミュレーションとは根本的に考え方が違います。
国境を接する隣国とドンパチやり合ってたら国力は疲弊するし交易品獲得もままなりません。
戦争はあくまで交渉の末どうにもならなくなった場合に起こり得る最後の選択肢なのです。
「よろしい、ならば戦争だ」なんて軽々しく口にしたらダメなんです。(飛び交ってたけど)

まあ、皆初めてのプレイで勝手がわからず、宣戦布告もしてないのに人余ったからとりあえず隣の都市に突撃させとけ〜みたいな軽いノリで奇襲したりして、災害対策の技術カードとか後回しで紛争に有利なカードを狙って取っていくので、そこら中で紛争ぼっ発してました。
そして対策してない災害カードに国を蹂躙されて涙目になって復興に励むというダメダメプレイ。
これを読んでメガシビをやってみようと思った人は、平和であることがいかに尊いか、よく考えながら遊んでほしい。


【結果】

14ラウンドで時間切れ終了。

セットアップ、インスト、休憩時間込みの約13時間、実質プレイ時間9時間半。
最後の鉄器時代には誰も到達出来ず。
総合得点で、かすみんの優勝〜おめでとうー!!
8人プレイと、本来のメガシビの本領発揮人数には達してなかったけど、最初から最後までダレずに12時間以上楽しく遊べたメンバーに感謝。
次やるときは無益な戦争は悲しみしか生まないことをみんな知ってるから平和に遊べることと思う。